AASパートナーシッププロジェクト2010
東京生活転回法 – How to invert urbanism

振り返ると、戦後日本では「転換期」と言えるさまざまな場面がありました。高度経済成長、学生運動、バブル期やバブル崩壊など、その都度人々は影響を受け、生活や表現のスタイルも時代とともに大きな移り変わりを見せてきました。では、現在の日本では何を「転換期」として認識することができるのでしょうか。不況?政権交代?GDPが中国に抜かれること?ネットの浸透? それらが今の生活に大きな影響を及ぼしていることは明らかなことでありながらも、いくつもの要素が交錯し、どれか一つを特定した「転換期」として指し示すことの難しい状況に私たちはおかれています。
「東京生活転回法」では、そうした有形無形の「転換期」乱立の中、私たちが暮らす東京という都市で、オルタナティブで批評性のある都市への視点や、制度・環境の捉え方を、アーティストとともにつくり出すことに焦点が当てられます。さまざまな既存のサービスやシステムをただの受け手として活用・認識するのではなく、自ら組み替え、都市空間をステージとしたリレーショナルな表現の可能性をアサヒ・アートスクエアを拠点に追求します。

催事名: 東京生活転回法-How to invert urbanism
日 時: 2010年10月9日(土)~17日(日)12:00-20:00
場 所: アサヒ・アートスクエア
展示者: 岩井優、藤井光、山城大督、CAMP
入場料: 募金制
主 催: Survivart/アサヒ・アートスクエア
協 賛: アサヒビール株式会社
提 携: すみだ川アートプロジェクト
後 援: 墨田区
協 力: 東京キャナルネットワーク
HP: http://asakusa.survivart.net/

ギャラリートーク 「転回の手法」
日 時: 2010年10月9日(土)15:00-
出 演: 岩井優、藤井光、山城大督、CAMP
アーティストが取り組んだ4つのプロジェクトに東京生活を転回する鍵はあるのか。それぞれの活動の真意に触れながら、アートと都市との関わりについて語ります。アーティストやプロジェクトを支えてきたスタッフ、また来場者とともに、転回の手法を探ります。
※トーク終了後、午後6時頃よりオープニング・パーティーを行います。ぜひお誘い合わせの上、ご来場下さい。

チラシPDFのダウンロードはこちら(410KB)
Survivart_AAS_flyer.pdf



<事前関連イベント>
4月25日(日)10:00~22:00「東京生活転回法(仮):キックオフ!12時間トーク」※終了しました
5月22日(土)10:00~22:00「東京生活転回法(仮):地域/コミュニティー 編」
6月23日(水)10:00~22:00「東京生活転回法(仮)」※中止しました
8月6日(土)19:00〜21:00「転換期」への視点:藤井光による新作映像制作 ロケハンおよび協力者への説明会
8月25日(水)19:00〜21:00「転換期」への視点:山城大督による新作制作協力者への説明会
9月25日(土)10:00〜22:00
10月1日(金)19:00〜山城大督 新作撮影 前日説明会
          場所:東京藝術大学上野校地 中央棟2階 第5講義室
10月2日(土)早朝〜山城大督 新作撮影(予約者のみの乗船)


アサヒ・アートスクエア・パートナーシッププロジェクト2010とは?
アサヒ・アートスクエアは、「未来文化の創造」「市民とアートのつなぎ手」「地域文化への着目、地域への広がり」という3つのテーマに沿って、さまざまなアートプグラムに取り組んでいます。2010年は、公募によって選ばれたパートナーと共に、新たなプログラムを実施しています。
http://www.asahiartsquare.org/

◎プログラムパートナー:
Body Arts Laboratory(ジャンル:ダンス/代表:山崎 広太)
Survivart(ジャンル:美術/代表:岩井 優)
アサヒ・アートスクエアの新たな試みにご期待ください。




Survivartとは?
2004年11月に始動したSurvivart(サバイバート)は、厳しい現実を「超えて生きる(ラテン語/SUR+vivere:超えて+生きるの意)」ため、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されている集団です。
これまで、「『お金が全てじゃない』から、『お金のことを考える』」をテーマに、日本の芸術・表現の場で語ることを敬遠されがちだった「お金」というキーワードに正面から取り組み、展覧会、対話空間、アーティスト支援、イベントなど、コミュニティのネットワークを重視したプログラムを多数開催してきました。
活動開始から、およそ5年経った2010年、今一度原点に立ち返り、名前の由来でもある「Survivart」をプラクティカルに実践する機会として、本企画を開催。ぜひ、この半年間に渡る活動にご期待ください。
http://survivart.net